日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者で、現在は英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人であるひろゆき(西村博之)さん。テレビやネットでは論破王としても有名で、歯に衣着せぬ物言いで様々な問題に対して持論を唱えています。その発言や行動は賛否両論あるかもしれませんが、ひろゆきさんの論理的思考をはじめとする人生の考え方は、多くの人の参考になっているのではないかと思います。そんなひろゆきさんは多くの本を執筆されており、私が読んだ中で特に参考になった本3選を紹介したいと思います。
1%の努力
2020年に発売された本書。前書きで「この本ではあなたがサボる才能があるかを試し、それを磨いていく7つの話をしようと思う。目的は一つ。死ぬまでの幸せの総量を増やすためだ」と書かれています。最近は仕事や子育てに追われ余裕がない中で読んだ本書。7つのエピソードと49の思考が紹介されていますが、特に心に残った内容は、
▶壺に何をいれるか。
▶出すぎた杭は打たれない。
▶明日やれることは、今日やるな。
▶働かないアリであれ。
▶常に片手は明けておけ
の5つです。
▶壺に何をいれるか
とある大学の講義での一コマ。大きい石を一杯に入れ、教師が学生に問う、「これで満杯か?」。肯定する学生も否定する学生もいる。次に教師は中くらいの石を大きな石の隙間から壺に入れていく。また教師が学生に問う、「これで満杯か?」。更に教師は砂を壺に流し込む。これで本当に満杯になる。ここから分かることは、その日の予定を立てるときには、大きな仕事・時間のかかる仕事を先に行い、その隙間時間にその他の仕事を片付ける時間術に関することです。生産性を高めるための時間術として仕事でもプライベートでも参考になった内容です。
▶働かないアリであれ
働きアリの大部分はまじめに仕事をする。しかし、よく見るとサボっている働きアリもいる。ダラダラと歩いてサボっていると突然、思いもよらぬ大きな餌を見つける。それを仲間に報告し、仲間が巣に持ち帰る。サボらず働くアリも、サボって餌を見つけたアリもどちらも働きアリ。どちらのアリになりたいかと問われると、できれば私は後者でありたい。
「働かないアリ」になるためにはどうしたらいいか。人生を幸せにするための示唆を与えてくれる一冊です。
無敵の独学術
2021年に発売された本書。学生から社会人までの勉強法について参考になる内容です。私は要領が悪く、その上記憶力も悪かったため、試験などでは人より勉強しても並みの成績でした。最近では本書を含め多くの本を読むことで少しは効率よく物事を進められるようになりました。本書では、
▶バカは学校へ行こう。
▶パクリのすすめ。
▶なんでもパクるバカ
▶疑う力を養う。
▶読解力を養う。
▶一番大事なのは好奇心。
など刺激的な内容で、且つこれから求められる能力について具体的に記載されています。世の中の高所得者の多くは大学まで出ています。時折、「中卒で成功した」とか「高卒で●●」などといったフレーズを目にしますが、この方々は元々なんでも自分でできる(才能のある)少数派。私のように特に秀でた才能がない場合、人生を幸せにするには学校へ行くことでその確率を高めることができます。また、「パクる」というのも成功への近道であると書かれています。身近な人でもいいでしょうし、著名人でもいい。これまではパクるって後ろめたい感じありましたが、これからは必要時は程よくパクっていきたいと思います。しかし、なんでも敷かれたレールの上を進むだけでは成功できません。パクった後にどのようにオリジナリティを出すのか、物事の本質を見出すために読解力を養い物事を疑う事。ひろゆきさんらしい勉強法。これから何かを勉強する機会のある人には一度読んでほしい一冊です。
働き方完全無双
2018年発売の本書。
▶まずは個人と社会をわけるとこから。
▶能力なんてものは存在しない。
▶あなたが社会に殺されないために。
▶会社がずっと生き残れるわけないじゃん。
▶日本はこうやって生き延びろ。
日本という資本主義社会の中で、どのように働いていくのか。「椅子取りゲームではなく、椅子を増やす人を応援しよう」の話しなど、これまでの日本社会やメディアの論調に対して分かりやすく持論を書かれた一冊。本書で書かれていたり、YouTubeでひろゆきさんが言われるベーシックインカム。最低限度の生活は保障された上で私たちは何をするのか。実際に導入されると自分は何ができるのかと不安を感じたが、そのためにより勉強していかなければならないと感じました。社長室でパター打ってる人を目指そう。そう思えた一冊です。
まとめ
以上がひろゆき(西村博之)さん著書の私のおすすめ本3選でした。YouTubeでは厳しい発言をされるひろゆきさんですが、数々の著書の中では多くの知識・経験から私たちに多くの学びを与えてくれます。ご自身でも言われていますが、著書の多くは中学生でも理解できる内容で非常に読みやすいです。ぜひ論理的思考を身につけたい方や人生を幸せに生きたい方には読んでいただきたいと思います。
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